sportstar

2013年4月29日月曜日

FREERIDE350 クラッチの切れの調整

クラッチ切れない問題、なかなか解決しませんねえ。 FREERIDE350のクラッチ、こいつにはスプリングがはいっていません。
 



パーツリスト80の皿バネがまきまきバネのかわりで、(→ここからネットの海をさまよって見つけたドイツ語のページよりgoogle先生に聞きつつ意訳)これによりクラッチを薄く仕上げる事が出来てるみたいです。 しかし、この皿バネ、ある程度の歪みがでてしまうようで、均等にクラッチプレートディスクを押していない。それが切れの悪さに繋がっているようで、そこで、皿バネをおさえるパーツリスト50のリテーナーをセットする位置を変えて歪みを規定値以内にして組み込むと切れが良くなるようです。 下の図の5がそのリテーナーですが、Ⅰ,Ⅱ,Ⅲの刻印が打ってあり、この位置を変えてもっとも平行度がでている場所で組み込む。それでもすべての場所で歪みが規定値以上なら皿バネを交換する。とリペアマニュアルにはあるそうです。 (パーツリストは誰でもDLできますが、リペアマニュアルは転載まずいと思いますので意訳でいきます。)



まきまきバネの入っていないクラッチなのでパーツリストを見つつ、脳内予習をして作業開始。まずは横倒しして、クラッチカバーを開けます。オイルは抜いていません。ブレーキペダルも外していません。必用な工具はT30のみです。



予習ではⅠ,Ⅱ,Ⅲだったけど、A,B,Cでした。まあどっちでもいいですけど。で、Bの位置に組んでありました。



分解する前に、まずはこの状態で、直定規をあてて、すきまをシックネスゲージで計ります。もちろんいろいろな方向で。0.1mmのシックネスゲージが入る方向と入らない方向がありました。
あ、作業していて思ったんですけど、油性マジック用意しておくとイイと思います。組んであった方向や位置や、スキマがあった位置などを直接パーツに書き込んでおくと便利と思います。



で、リテーナーを外します。リテーナーの裏はこのように段付きになっており、組み込む位置を変えて歪みの大きさが最も小さい位置を探すのです。





ディスクやプレートは今回はそのまま組むので外さなくてもいいのですが、一応外してチェックしてみました。厚みのチェックはしてないですが、変な摩耗やディスクの焦げがないかのチェックとアウターバスケットの段付きチェック。ディスク、プレートは問題ないとおもいますし、アウターバスケットには打跡はみられますが、指で触って段差を感じるレベルではありませんでした。



今回はリテーナーの調整でクラッチの切れが変わるかの調査が目的なので、ディスク、プレートは並び順や位置も変えずそのまま組みました。そのためにもマジックがあれば良かったと思います。 で、リテーナーの位置を変えて組みます。指定トルクは6Nm。6Nmって軽いですねえ。指で締めてから軽くキュッと締めたレベルです。



位置を変えては、すきまを何カ所か計ると、Aの位置でリテーナーを組むと全周で0.1mmのシックネスゲージが入らない状態になりました。(0.1mm以下のシックネスゲージが手元に無かった)



で、クラッチカバーを元通りに組みます。ブレーキベダルが当たった跡がありますねえ。カバー割らなくて良かった。ペダル削っておいたのが良かったのかな?



と、作業自体は簡単で1時間かからず終了。工具もトルクスT30と直定規、すきまゲージ、トルクレンチしか使いません。



で、調整結果ですが、少し良くなった、という感じです。今まではエンジンがかかっているとニュートラルを出す事すらできなかったのですが、少なくともNに入れる事は出来るようになりました。

これ以上平行度を求めるなら、ディスクやプレートをたくさん用意して、より歪みが少ないのを選んで組み込みしかないのかなあ?



0 件のコメント:

コメントを投稿