もう、このツアーの印象は三宅島接岸時のこの豪雨に尽きますね。
10月22、23日 WE RIDE 三宅島エンデューロレース 体験ツアー に参加してきたんです。
前週の土日に、辰巳埠頭にて東海汽船にバイクを預けます。レース参加者、ツアー参加者の分をコンテナに積み込み、まとめてフェリーで運ぶためです。コンテナは島ではピット替わりにもなります。レース参加者は、車両以外にも、工具やガソリンなどボックス一箱分の荷物もいっしょに詰めます。体験ツアー参加者は基本的には車両のみの積み込みです。サイドケースつきR-GSもいたのですが、ここに荷物を積めるのは羨ましかったですね。なぜなら、レース参加者も含めて、基本的に装備一式は手荷物で舟に乗ることになるからです。
私は、この週末スムーズライドクリニックに参加していたため、無理をいって特別に翌日月曜日受付にして頂きました。
金曜夜、しとしとと雨が降る中、竹芝桟橋よりさるびあ丸にて出港。さっさと寝てしまいました。翌土曜、揺れと館内放送で目覚め、朝5時着岸。三宅島錆ヶ浜桟橋は、豪雨&排水があふれ膝まで水に浸かりながらの上陸。これが冒頭の写真です。この時点で着ていた服と、ただのボストンバックである荷物の中身はほぼ全滅です。(デジカメ等だけはジップロックで無事でしたが)。
村営バスがレース&ツアー参加者のためにスタンバってます。以降、港、宿、パドック、表彰会場間はすべて、貸切村営バスの送迎付きです。
これに乗って、宿にチェックインし、1時間ほど仮眠をとります。天候が回復することを祈って。この時点ではレース開催そのものが危ぶまれるほどの降雨でした。
1時間後目覚めると、なんと、青空見えてます。
宿で、朝食を食べ、装備を整え第一パドックに向けて出発。この時点でレース参加者も含めてライダーの装備を整えておく必要があるので、必然的に装備は手荷物で乗船する必要があります。私はさんざん迷いましたが、”体験ツアー”でもあるので、プロテクターの類はなしで望みました。
第一パッドクについてバイクを受け取り。ここから雄山を見上げるも、山頂は見えません。この時点で、レースは予備コースで行われることが発表されます。体験ツアーのツーリングコースも天候を睨みながら予定変更となりますがみるみると晴れて来ました。
オープニングセレモニーまでの1時間半程で軽く外周道路をツーリング。この途中で、また結構強めの降雨。この時、コンツアーHDをカバンにしまった際Recのままでバッテリー切れ。そして翌日、充電はするもmicroSDが満タンになってること失念し撮影できず。結局これしか撮影できませんでした。最終日のツーリングで行く先々島民が手を振ってくれてるところとか、ぜひ残しておきたかった。
オープニングセレモニー~スタートまでは観戦できます。なんとスタート前には雨が止み、結局はレース時間中だけは止んでいるという奇跡のような状態だったそうです。
体験ツアー組みは、雄山外周道路を通って本来のレース会場へ。悪天候のため七島展望台は行けませんが、本コース観客席前のヒルクライム、ストレート、ジャンプ、ダウンヒル、サンドのところは走れることになりました。自信の無い人は見学ですが、もちろん私は走りましたよ。そしてもちろん転びました。
最初のヒルクライムのみ、ラインを読み間違い路面状態の悪いところを通ったため転んでしまいましたが、翌周以降はちゃんと登って降りられましたよ。雨が降っても、関東ローム層のようにヌタヌタにはならないので以外と走りやすいのです。でもロックセクションではなくとも尖った火山岩がゴロゴロしているのはビビリますが。
その後、また雨が降り出しますが、もうここまで来たら降っても降ってなくても一緒ですね。雄山外周道路は舗装と未舗装区間がつづく林道ですが、ここをめぐりそれでも雄大な雄山と海、噴火によって立ち枯れたであろう木々、溶岩の跡、溶岩で埋まったままの椎取神社など本土では絶対に見られないような景色をながめながらのツーリング。火山ガス高濃度地区も駆け抜けるだけですが通りました。それでも硫黄臭たちこめ、息苦しく、咳き込むほどです。
そして第一パドックに戻り、コンテナにバイクを仕舞い、宿に戻ります。
宿には無料で使える乾燥機があって助かった!ジーパンやスニーカーも(!)乾燥機に突っ込ませてもらって帰りに着て帰る服が何とかなりました。乾燥機なければ帰りに着られる服がないところでした。
食事は、カツオのお造り、明日葉天ぷらなどの郷土料理。飯を食らったらみんな泥のように眠ってました。
翌日はまた朝から雨。
このままチェックアウトとなるので、荷物を全部もって出発となります。荷物は第一パドックのコンテナに置いておけますので、装備を整え最後のツーリングに出かけます。レース参加者の一部も車両に保安部品をつけツーリングに参加することもできます。
昨日と逆方向から、また本レース会場まで登りますが、10メートル先も見えないような状況。自己責任で七島展望台まで登る決死隊(笑)も。さすがに私は遠慮しました。また、雄山外周林道を降り、外周道路を回って第一パドックに戻ります。外周道路では、島民が次々と手を振ってくれます。第一パドックに戻る頃には雨も小振りになり傘がなくても大丈夫なくらいへ。第一パドックで荷物を整え、バイクとブーツはコンテナに仕舞います。
その後、村営バスで中学校の体育館へ移動し、表彰式。
表彰式終了後、島一(市?)へ。昼食を食べたり、お土産を買ったりできます。実際の話、島についてから、ここで以外はサイフを開く機会が全くありませんでした。あ、宿で缶ビールは買ったか。
最後に悪天候のため、錆ヶ浜港に接岸できないため、島のちょうど反対側にあたる三池港へ移動。このため、お土産を見たりする十分な時間がなかったのが残念でした。このことについて文句をいう参加者もいましたが、バスの運転手にあたっても何の解決にもなりませんのにねえ。運営は悪天候による再三再四に渡る予定変更にも関わらずよくやって頂いたとおもいます。
ただ、どちらにしてもレース&体験走行参加者は、島の人とふれあえるのは、宿とここしかありませんので、「観光」という観点では物足りないものがあるのは確かです。実際の話、ぼっちでの参加でしたが、ぼっちの寂しさを感じる暇も無いほどの内容とスケジュールなのです。
港では木槌太鼓でお見送り。20:30には竹芝桟橋に着き、怒涛のようなツアーも終了です。あ、次の土日で辰巳埠頭でバイクを受け取って、本当の終了か。
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